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2025.12.26

ー外壁塗装の耐久性を高めるポイントとは?塗料選びと施工で失敗しないコツー

ー外壁塗装の耐久性を高めるポイントとは?塗料選びと施工で失敗しないコツー

 

外壁塗装の耐久性とは?長く持たせるために知っておきたい基本

外壁塗装の「耐久性」と聞くと、塗料の種類やカタログに載っている年数をイメージする方が多いですが、実際にはそれだけで決まるものではありません。塗料の性能に加えて、下地の状態、施工の丁寧さ、家の立地環境、そして塗装後のメンテナンスが合わさって、初めて本来の耐久性が発揮されます。まずは、外壁塗装の耐久性がどのような要素で決まるのか、全体像を押さえておきましょう。

外壁塗装の役割は「見た目」だけでなく家を守るバリア

外壁塗装は、建物をきれいに見せるためだけのものではありません。雨や紫外線、風、汚れなど、日々の過酷な環境から建物を守る「バリア」の役割を果たしています。このバリアがしっかり機能している間は、外壁材や躯体へのダメージを抑えられ、家の寿命を延ばすことにもつながります。

もし耐久性が低く、短期間で塗膜が劣化してしまうと、次のようなトラブルを招きやすくなります。
・色あせやツヤの低下で古びた印象になる
・ひび割れや剥がれから雨水が入り、外壁材が傷む
・最終的には雨漏りや内部腐食のリスクが高まる

つまり、「どれだけ長くこのバリアを維持できるか」が、外壁塗装の耐久性を考えるうえでのポイントになります。

カタログの耐用年数と実際の持ちが違う理由

塗料のカタログには「耐用年数○〜○年」といった目安が記載されていますが、これはあくまで標準的な条件下での目安です。実際の建物は、日当たりや風通し、周囲の環境が大きく異なるため、同じ塗料を使ってもすべての家で同じ年数持つとは限りません。

例えば、南面や西面は日差しや熱の影響が強いため、北面に比べて劣化が早く進みやすいです。また、海沿いの住宅や幹線道路沿いの住宅は、塩害や排気ガスの影響を受けやすくなります。このように、耐用年数は「最大限性能を発揮した場合の目安」と考え、自宅の条件も踏まえて計画を立てることが大切です。

塗料ごとに違う外壁塗装の耐久性

外壁塗装の耐久性を語るうえで、塗料の種類はとても重要なポイントです。価格だけで判断してしまうと、「思ったより早く劣化してしまった」という結果につながることもあります。ここでは代表的な塗料の特徴と、耐久性の目安を分かりやすく整理していきます。

アクリル・ウレタン系:コストは安いが耐久性は控えめ

昔から使われてきたアクリル系塗料は、比較的安価ですが、現在では耐久性の面からメインに選ばれることは少なくなっています。ウレタン系塗料も低〜中価格帯で使いやすいものの、耐用年数はやや短めです。

・アクリル系塗料:おおよそ5〜7年程度
・ウレタン系塗料:おおよそ8〜10年程度

「とにかく初期費用を抑えたい」「近い将来大きなリフォームをする予定がある」といった場合には選択肢になりますが、長期的なコストを考えると、もう少し耐久性の高い塗料を検討する方が安心なケースが多いです。

シリコン・ラジカル系:バランスの良い標準的な選択肢

現在の外壁塗装で主流となっているのがシリコン系塗料です。価格と耐久性のバランスがよく、多くの住宅で採用されています。また、最近は「ラジカル制御型」と呼ばれる、劣化要因を抑えるタイプの塗料も増えてきました。

・シリコン系塗料:おおよそ10〜13年程度
・ラジカル制御型塗料:シリコン同等〜それ以上の耐久性が期待できる

戸建住宅で「標準的に長持ちする塗料を選びたい」という方には、シリコン系やラジカル系が検討しやすい選択肢といえます。

フッ素・無機系:高耐久で塗り替え回数を減らしたい方向け

より高い耐久性を求める場合は、フッ素系塗料や無機系塗料と呼ばれるグレードの高い塗料もあります。材料費は高くなりますが、その分、塗り替えサイクルを長くできるため、長期的にはコストメリットが出てくるケースもあります。

・フッ素系塗料:おおよそ15年前後
・無機系塗料:それ以上の長期耐久をうたうものもある

「今後の塗り替え回数をできるだけ減らしたい」「海沿いや厳しい環境で劣化が早いので対策したい」といった場合には、高耐久塗料を検討してみる価値があります。

耐久性を左右する施工品質と下地処理の重要性

外壁塗装の耐久性は、塗料のグレードだけで決まるわけではありません。同じ塗料を使っても、「丁寧に下地処理をしてから塗った場合」と「最低限の洗浄だけで塗ってしまった場合」では、持ちが大きく変わってきます。ここからは、施工品質が耐久性にどのように関わるのかを見ていきましょう。

下地処理で塗膜の密着性が大きく変わる

外壁塗装の現場では、いきなり色を塗り始めるわけではありません。高圧洗浄で汚れやコケ、古い塗膜の粉を洗い流し、ひび割れや欠けを補修し、必要に応じてケレン作業(ヤスリがけ)などを行ってから、ようやく塗装工程に入ります。

この下地処理が不十分だと、表面はきれいに見えても塗料がしっかり密着しておらず、数年で剥がれや浮きが出てしまう原因になります。耐久性を重視するなら、見積書や説明の中で「どこまで下地処理をするのか」を必ず確認しておきたいところです。

3回塗りと適切な乾燥時間が耐久性を支える

一般的な外壁塗装では、「下塗り・中塗り・上塗り」の3回塗りが基本です。下塗りは下地と塗料をしっかり密着させる役割があり、中塗り・上塗りは膜の厚みを確保し、色ムラを防ぎながら耐候性を高めます。

ここで大切なのが、「塗り回数」と「乾燥時間」です。
・3回塗りがしっかり守られているか
・規定の乾燥時間を置いてから次の工程に進んでいるか
・雨の日や湿度が高すぎる日に無理な施工をしていないか

作業を急ぐあまり、塗り回数を減らしたり、乾き切らないうちに重ね塗りをしてしまうと、塗膜本来の耐久性が発揮されません。現場を見学できる場合は、作業の様子や職人さんの説明にも注目してみてください。

環境・立地条件が外壁塗装の耐久性に与える影響

同じ塗料・同じ施工でも、建物が建っている場所によって耐久性は変わってきます。外壁は常に外気にさらされているため、日射や風向き、周囲の環境などの影響を大きく受けます。ここでは代表的な環境要因と、その影響を抑えるための考え方を紹介します。

日当たり・気温差・湿度による劣化スピードの違い

外壁の劣化を早める大きな要因の一つが、紫外線と熱です。特に南面や西面は日差しが強く当たるため、塗膜の色あせやひび割れが進みやすくなります。反対に北面は日陰が多く、コケやカビが生えやすい傾向があります。

また、昼夜の気温差が大きい地域では、外壁材の膨張と収縮を繰り返すことで、塗膜に負担がかかります。こうした条件のもとでは、耐候性に優れた塗料や、柔軟性のある塗料を選ぶことで、耐久性を高めやすくなります。

海沿い・幹線道路沿いなど特殊環境での注意点

海に近いエリアでは、塩分を含んだ風が外壁に付着し、金属部分のサビや塗膜の劣化を早める「塩害」が問題になります。また、幹線道路沿いでは、排気ガスや粉じんが外壁に付着しやすく、汚れによる劣化が進みやすい環境といえます。

このような環境下では、
・高耐久・高耐候性の塗料を選ぶ
・汚れが付きにくく、雨で流れ落ちやすい塗料を選ぶ
・定期的な水洗いで塩分や汚れを落とす

といった工夫が、外壁塗装の耐久性を守るうえで重要になります。

耐久性を引き出すためのメンテナンスとセルフチェック

最後に、実際に塗装を終えたあとにできる「耐久性をしっかり引き出すための工夫」についても確認しておきましょう。難しいことをする必要はありませんが、少し気を付けるだけで、外壁塗装の持ちに大きな差が出てきます。

年に一度のセルフチェックで早期発見

外壁塗装は、いきなり大きなトラブルが出るというよりも、少しずつ劣化が進んでいきます。そこでおすすめなのが、年に一度程度のセルフチェックです。天気の良い日に家の周りを一周し、次のようなポイントを見てみてください。

・外壁の色あせやツヤの低下が目立つ部分はないか
・ひび割れや剥がれ、膨れが出ていないか
・チョーキング(触ると白い粉がつく現象)が起きていないか
・コーキングの割れや隙間がないか

気になる部分を見つけたら、スマホで写真を撮っておくと、業者に相談するときにとても役立ちます。大きな不具合になる前に対処できれば、結果的に建物を長く良い状態で保ちやすくなります。

汚れ・コケをため込まないちょっとしたひと手間

外壁についた汚れやコケをそのままにしておくと、見た目だけでなく塗膜の劣化を早める原因になります。手の届く範囲であれば、柔らかいスポンジと水を使って優しく洗い流すだけでも効果があります。

特に、北側の外壁や植栽の近くは湿気がこもりやすく、コケやカビがつきやすい部分です。高圧洗浄機を使う場合は、水圧が強すぎると塗膜を傷める可能性があるため、使用方法や距離に注意しましょう。無理をせず、気になる場合は業者に相談するのも一つの方法です。

まとめ:外壁塗装の耐久性を味方につけて賢く住まいを守る

外壁塗装の耐久性は、「どの塗料を選ぶか」だけでなく、「どれだけ丁寧に施工されるか」「どんな環境に建っているか」「塗装後にどんなメンテナンスをするか」といった複数の要素が重なって決まります。だからこそ、塗り替えを検討するときには、価格だけでなく、耐久性の観点からもトータルで考えることが大切です。

自分の家の立地やライフプランに合った塗料を選び、信頼できる業者に丁寧な施工をしてもらい、塗装後も簡単なチェックとお手入れを続けることで、外壁塗装の耐久性はしっかりと引き出せます。長く快適に暮らせる住まいを守るために、「外壁塗装 耐久性」という視点をぜひ意識してみてください。