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2025.02.21

ー塗装工事の相場と適正価格の見極め方ー

ー塗装工事の相場と適正価格の見極め方ー

家の外壁や屋根の塗装を考える際、最も気になるのは費用です。塗装工事にはさまざまな要因が影響し、価格に幅が生じます。本記事では、塗装工事の相場や適正価格の見極め方、費用を抑えるポイントについて詳しく解説します。

 

塗装工事の相場とは?

外壁塗装の相場

外壁塗装の費用は、使用する塗料や施工面積、建物の状態によって異なります。以下に一般的な相場を紹介します。

– シリコン塗料:80万~120万円
– フッ素塗料:100万~150万円
– 無機塗料:120万~180万円

上記の価格は30坪程度の住宅を想定したものです。建物の形状や劣化の程度によっては、追加費用が発生することがあります。

 

屋根塗装の相場

屋根塗装は外壁塗装と比べてやや高額になることが多いです。一般的な相場は以下の通りです。

– シリコン塗料:30万~50万円
– フッ素塗料:40万~70万円
– 無機塗料:50万~90万円

屋根は外壁よりも劣化が早いため、耐久性の高い塗料を選ぶことが重要です。

 

塗装工事の費用を左右する要因

塗料の種類

塗料にはさまざまな種類があり、価格や耐久性が異なります。一般的な塗料の種類と特徴を紹介します。

  • アクリル塗料:安価で扱いやすいが、耐久性が低く頻繁な塗り替えが必要
  • ウレタン塗料:柔軟性があり木部にも適しているが、耐候性はシリコン塗料に劣る
  • シリコン塗料:コストパフォーマンスが良く、汚れに強いため人気が高い
  • フッ素塗料:高い耐久性があり、メンテナンス頻度が少なくて済む
  • 無機塗料:最高クラスの耐久性を持ち、劣化しにくいため長期的に見ればコストメリットが大きい

また、最近では遮熱塗料や断熱塗料といった高機能塗料も登場しており、夏場の室温上昇を抑えたり、冬場の冷気を遮ったりする効果があります。これらの塗料は通常の塗料よりも高額ですが、光熱費の削減につながるため、長期的にはお得になるケースもあります。

 

施工面積と建物の形状

塗装面積が広ければ広いほど、使用する塗料の量が増え、費用も高くなります。また、建物の形状もコストに影響を与えます。

  • 凹凸の多い外壁:施工の手間が増えるため費用が高くなりがち
  • 高層建築物:作業用の足場が大きくなり、施工が難しくなるため追加費用が発生
  • ベランダや屋根の有無:屋根塗装を同時に行う場合、全体のコストが変わる

一般的な2階建て住宅と、3階建て住宅では足場の組み方が異なり、3階建ての方が費用がかさむ傾向にあります。また、特殊なデザインの建物では作業が難しくなり、塗装職人の技術料が上乗せされることもあります。

 

足場の設置費用

塗装工事には足場が必要です。一般的な住宅の足場設置費用は15万~25万円程度ですが、建物の高さや面積によって変動します。

  • 2階建て:15万~20万円程度
  • 3階建て以上:25万円以上かかることもある
  • 特殊な形状の建物:足場の組み方によっては追加費用が発生

「足場代無料」を掲げる業者もありますが、実際にはほかの費用に上乗せされている可能性があるため、見積もりの内訳をしっかり確認することが重要です。

 

下地処理や補修費用

外壁の状態が悪い場合、塗装前に補修が必要になります。

  • ひび割れ(クラック)の補修:モルタルやシーリング材を使って補修
  • カビやコケの除去:高圧洗浄や防カビ処理が必要
  • チョーキング現象の対応:塗膜が劣化し、粉状になっている場合は下地処理が必要

特に、外壁の傷みがひどい場合は、塗装だけではなく補修作業の費用もかかるため、事前に業者と相談して適切な対策を取ることが重要です。

 

塗装工事の費用を抑えるポイント

複数の業者に見積もりを依頼する

塗装工事の費用は業者によって異なります。そのため、必ず複数の業者に見積もりを依頼し、適正価格を把握しましょう。

  • 相見積もりを取ることで、ぼったくりを防げる
  • 工事内容の違いを比較できる
  • 必要な作業と不要な作業を明確にできる

また、見積もりを比較する際は、「一式」などの曖昧な表記ではなく、詳細な内訳が記載されているか確認することが大切です。

 

施工時期を調整する

塗装工事には繁忙期と閑散期があります。

  • 春・秋:工事が集中するため価格が高くなる
  • 冬・梅雨前後:比較的依頼が少なく、安くなる可能性がある

また、業者によっては閑散期に割引キャンペーンを実施することがあるため、タイミングを見て相談すると良いでしょう。

 

補助金や助成金を活用する

自治体によっては、外壁や屋根の塗装工事に補助金や助成金が出る場合があります。

  • 省エネ塗料(遮熱・断熱塗料)を使うと補助金の対象になりやすい
  • 耐震補強を伴うリフォームと併用すると助成金が増額されるケースもある

補助金制度は自治体ごとに異なるため、事前に自治体のホームページや窓口で確認することをおすすめします。

 

定期的なメンテナンスを行う

長年放置すると劣化が進み、大規模な補修が必要になります。定期的な点検とメンテナンスを行い、早めに対策することで、結果的にコスト削減につながります。

  • 外壁のひび割れや汚れを定期的にチェック
  • チョーキング現象が発生したら早めに塗り替えを検討
  • 高圧洗浄で汚れを落とし、劣化を防ぐ

外壁の劣化を早期発見できれば、大規模な工事を避けることができるため、こまめなチェックが重要です。

 

まとめ

塗装工事の相場は、外壁や屋根の状態、使用する塗料、建物の形状などによって異なります。適正価格を知るためには、複数の業者から見積もりを取り、価格を比較することが重要です。また、施工時期を工夫したり、補助金を活用したりすることで、費用を抑えることが可能です。

塗装工事を検討している方は、本記事を参考にしながら、適切な業者選びと計画的な工事を進めてください。 外壁の美観と耐久性を保ち、家を長持ちさせるためにも、早めの対応が大切です。